スタッフ紹介

院長 木暮 裕 循環器専門医 

58歳 出身地: 千葉県千葉市

慶応義塾大学理工学部卒業

山梨医科大学卒業(現山梨大学)元プロボクサーNPO法人政策学校一新塾スタッフ

趣味:サックス演奏

好きな言葉:意志あるところに道は開ける                 副院長(アレックス)院長(シンバ)

                                                    

院長からひとこと)

 これまで循環器領域を中心に診療経験を積む一方で、私自身、片麻痺の母を自宅で介護し、自宅で看取りました。その経験を通して、病気そのものだけでなく、生活の悩みや家族の負担、不安や迷いが重なることを実感しました。医師として薬を出すだけでは、十分に力になれない場面がある――そう考えるようになりました。

当院では、ご本人とご家族の思いを大切にしながら、ケアマネジャー、訪問看護師、ヘルパー、薬剤師など多職種と連携し、状況に合った選択肢を一緒に探します。「より良い生活」を少しでも長く続けられるよう、伴走する診療を心がけています。

 

副院長 井上靖子 看護師 北海道札幌市出身。

 訪問診療の現場では、患者さんの体調変化の観察や対応、生活上の困りごとの整理など、看護の立場から診療を支えています。医師だけの視点に偏らないよう、ご本人・ご家族の気持ちや日々の生活に即した提案を大切にしています。

 また、医療経営コンサルタントとしての経験もあり、医療事務や運営面でもチームを支えています。

趣味:乗馬、ガーデニング、料理、楽器演奏 など

ひとこと
私たちの訪問が、少しでも患者さんやご家族の安心と癒しにつながればと思っています。

癒し犬(看板犬):アレックス(茨城県出身)

見習い シンバ(千葉県出身)

 

 


当院が大切にしていること

 私たちは、不治の病や慢性疾患、後遺症などにより、日常生活に困難を抱える方とご家族の力になりたいと考えています。

当院が大切にしていることは、次の2つです。
 1.迅速で適切な医療を届けること
 2.患者さんとご家族の「良き理解者」であること

 

1.迅速で適切な医療を届ける

 在宅で安心して過ごすためには、「困ったときに相談できる」「必要なときに必要な対応が受けられる」ことが欠かせません。
当院では、限られた体制のなかでも安全性を保つため、受け持ち人数をあえて増やしすぎず、対応の質を守ることを重視しています。
ご希望のすべてにお応えできない場合もありますが、できる限り早く状況を整理し、必要な支援や連携先につなぐことを大切にします。

2.良き理解者である

 私たちは、患者さんの人生を評価したり、答えを押し付けたりするのではなく、まずお話を丁寧に伺います。
 そこにはそれぞれの物語があり、大切にしている価値観があります。
 不安や迷いをひとりで抱え込まないように、患者さんとご家族の思いを受け止め、いま出来る選択肢を一緒に考える存在でありたいと思っています。

 私たちは医療者であり、ご家族と同じ立場にはなれません。
 それでも、いつも相談でき、孤立を深めないための支えになれるよう、関係づくりを大切にしています。

 私たちは医療者として接しており、家族にはなれません。けれども、いつも患者さんの考えを受け止め、一緒に考えられる存在であることが、一番大切なことだと信じ、そういう存在、関係を築くことを大切にしています。

 

訪問診療医への道

 困っている方の力になりたいと思い、医師になりました。
 急な病気で苦しむ方を救える医師に憧れ、循環器内科を選び、専門医として研鑽を重ねました。けれども技術を磨けば磨くほど、診療が「病気中心」になり、患者さんとの距離が離れていくように感じ、戸惑いが大きくなりました。

 次第に、自分が目指した医療は「治療の正しさ」だけでは完結しないと気づき、一般内科として、より幅広い方々の診療に向き合うようになりました。

 内科医として多くの患者さんと出会う中で、私はたくさんのことを教えていただきました。
・病気には理不尽さがあり、納得できない出来事にも向き合わざるを得ないこと。
・「受け入れられる方」も「受け入れられない方」もいること。
・同じ状況でも、望む治療や最期の迎え方は人によって違うこと。
・医学的に正しいことを行うだけでは、患者さんが安心し、満たされるとは限らないこと。

 

 こうした経験を通して、私は「その人が大切にしていることに沿う医療」が必要だと強く思うようになりました。一方で、病気になってから急に「自分はどうしたいか」を言葉にするのは簡単ではありません。そこで、普段から気持ちや希望を整理し、家族や医療者と共有できるようにするためのノート(自助カルテ)を作り、考えをまとめることを提案してきました。
 この取り組みを通して、患者さんの主体性は「一人で完成させるもの」ではなく、医療者や家族との対話の中で少しずつ形になっていくものだと実感しました。だからこそ私は、患者さんに寄り添いながら、状況に応じて選択肢を整理し、一緒に考える医療を自分の使命として大切にするようになりました。

 そして、その医療を最も実践しやすい場が在宅医療だと考えるようになりました。
 在宅では、病気の管理だけでなく、生活そのものの中で、ご本人の声を聴くことができます。ご本人の価値観、ご家族の暮らし、介護の現実を踏まえながら、医療としてできることを組み立てたい――その思いから訪問診療所を開設しました。

 

 在宅医療は、医師だけで支えられるものではありません。ご家族、ケアマネジャー、訪問看護師、ヘルパー、薬剤師など多職種と連携し、必要な情報を共有しながら、チームで患者さんを支えます。

 

 看取りに立ち会うことも多く、簡単な仕事ではありません。
 それでも、最期までその人らしく生きようとする姿に触れるたびに、「生きていること」の重みや尊さを教えられます。私たちは、一つ一つの事例に誠意をもって向き合い、患者さんとご家族にとっての最善を、チームで一緒に探していきます。